24.チョコレートが描く物語

あげる皆さんももらう皆さんも、そろそろですね、バレンタイン。この1〜2年でスーパーやコンビニで買う板チョコも70%以上、99%まで登場し、ほろ苦くて香りの強いハイカカオ系をみんなが食べ慣れてきたのは確かなようです。日本での火付け役は、フランス・ヴァローナ社が発売した「グラン・クリュ」シリーズあたりでしょう。これは、カカオの産地別に味の個性を打ち出したクーベルチュール(製菓用チョコレート)。その頃から、今のようなカカオの個性を生かしたお菓子も定着してきました。ショコラティエの中にはカカオ産地に出向いたり、契約農園を持つ人もいます。それが中南米、東南アジア、アフリカといった遠い産地の土や農業者への関心になり、品種にこだわったり有機カカオを使ったりと、テーマとともに選ぶ楽しみもさまざまに広がってきました。その中でひとつ、チョコ好きなら知っておきたいジャンルが「フェアトレードチョコレート」。これは農園で働く子どもや女性が報われるよう、相場価格でなく「適正な」価格で原料を仕入れて作られるもの。タブレット(板チョコ)などがネットで買えるので、検索してみてください。

アンジュで使うチョコレートは、リンツ社やオペラ社のクーベルチュール。オーナーの好みを反映して、味のバランスと香りの良さを兼ね備えた味わいです。キャラメリゼした洋ナシ入りの生チョコ、ポワール・オ・ショコラ。カカオの広がりのあとで、ふっと白コショウの香りが爽やかなケーキ、プワブル・エ・ショコラなど、毎年同じ味を贈れる関係は、きっと幸せですね。作り手、使い手、そして贈り手の思いをこめたチョコレート。今年のシーズン、あなたはどんな物語を選びますか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.