29.バレンタインは何の日?

昨年あたりから予見された、「本命チョコ不在」のバレンタイン動向。

国内チョコレート業界の販売額は数年前から頭打ちなのに、ここ数年人気のヨーロッパの有名店ブランドは、一粒2000円でも完売。ネットやデパート催事の品揃えはヨーロッパも驚くほどです。ということは、男性のためのチョコが減っているのでは? というのが今年の観察結果でした。「女性が男性に愛を告白する」という日本の風習はティーンエイジャーを残して役目を終え、バレンタインは「自分にごほうび」の日になるのかも。もっとも「上司に贈るカードの書き方」なんていう海外のサイトを見ると、女性の義理と人情には国境なし、のようですね。

以前この季節にご紹介したフェアトレード品(peopletree.com ほか)も定着し、カオカ社のオーガニッククーベルチュールのほかヴァローナ社からも「カオグランデ」が発売されています。こうした商品は、「作り手に賛同する」買い方を教えてくれます。以前は食べものを品質で選ぶことに熱心で、それ以外にものさしを持たなかった私ですが、今はできるだけ好きな売り手のいるところで買います。こういうやり方は懐古的だけれど、誰がどんな風に作ったか「わけのわかった」ものを食べる手段でもある。そんな気がします。

アンジュの安心のひとつは、いつも同じ材料、同じ考え方でお菓子を作っていること。新しい味をいたずらに追いかけたりせず、新鮮さが持ち味のものを日持ちさせるような間違った工夫もしません。たとえばチョコレートのお菓子も、パリッとしたコーティングチョコレートをかければいつまでもピカピカのはずなのに、口あたりを柔らかくするためにガナッシュで仕上げるものが多いのです。バレンタイン新商品「ブラン・エ・ノワール」は、小さなピラミッド型のガトーショコラ。歯をあてるとソフトなチョコレートの上がけが香り、中から一瞬、品のいい白胡椒が広がっては甘さに溶けてゆきます。

こんな大人の愉しみは、友チョコよりおしゃれな恋人と分け合いたい。そんな気分にさせてくれる味わい。丸井今井札幌店「きたきっちん」で限定発売です。

 

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